令和7年4月に第24代校長として着任しました井之上稔と申します。23期の生徒としての3年間、教頭としての2年間の勤務を含めると都城西高校は6年目になります。どうぞ宜しくお願いします。
教頭時代には60周年祈念行事に関わり、コロナ禍の影響を受けながらも同窓生を始め多くの方々から支援をいただき成功裏に終わることができました。当時は並行して道路拡幅工事があり、正門前の卒業記念樹の伐採等が始まり複雑な気持ちで眺めていました。4月に赴任した際には、きれいに整備されており広々とした真新しい道を自転車でさっそうと通る生徒の姿を見ることができました。一時代を築いた制服もすっかり入れ替わり、正門前の風景も一変しかつての学び舎の有様が変化していくことは同窓生にとっては寂しさも伴うものかもしれません。しかし学校生活の中での生徒諸君の様子を見ていると、変化に柔軟に対応し生き生きと挑戦し続ける姿が随所にあり躍動感を抱くことが多くあります。まさに新しい都西が始まっていると感じる日々です。
「都西GP」には7つの力を掲げています。考える力である「思考力」。その思考の中で求められる「想像力」。頭で思考し整理したことを実践していく「行動力」。行動することで身につく「コミュニケーション能力」。コミュニケーションを図る中で培われる「協働力」。そして何よりもこれらの力を身につけるための前提として自分を認め、相手を認められる「自他肯定力」。これらの都西GPは実社会に出た時にもとても重要な力になります。是非、都西でのさまざまな活動でこれらの力を育成し伸ばしてほしいと思います。
社会はこれからもより複雑化・多様化していくと思われます。世界では北半球からインドを中心とした南半球の時代に入ったとも言われています。当然ながら私たちの日常が今と同じ感覚で何十年も過ごせるとは限りません。変革の波に飲み込まれそうになったとき為す術もなく傍観する人になるのではなく、そこで頼りにされる人材へとなっていきたいものです。そのような意味からも本校は探究活動に力を入れています。答えを出すこと以上に問いを大切にする活動は自分の学力の現在地と真剣に向き合うことにもなり、ひいては将来はこんなことをしてみたいという原動力にもなります。
現在普通科と普通科系専門学科を有する本校では大学等の学びを前提とした学習内容が多く取り入れられています。一見すると難しさに閉口するかもしれませんが、大人になり複雑な思考に耐えうる自分の姿を見た時に実感として学びの意味が見えてくるはずです。人生100年時代と言われ続けて久しい今、都西は生徒の皆さんを一歩でも先に進めるように支えていきたいと考えています。
それぞれの個性を大切にして発揮できる学びの場が都西です。いっしょに都西の風を吹かせてみませんか。
校長 井之上 稔
昭和37年 4月 1日 | 宮崎県都城市川東町5117番地に都城都島第二高等学校(仮称)として開校 |
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昭和37年12月25日 | 「都城西高等学校」に校名決定 |
昭和38年 7月15日 | 現在校に移転 |
平成 7年 4月 1日 | 文科コース新設 |
平成14年11月 9日 | 創立40周年記念式典を行う |
平成16年 4月 1日 | 文科コースを廃して外国語科を新設 |
平成22年 4月 1日 | 外国語科を廃してフロンティア科を新設 |
平成24年11月10日 | 創立50周年記念式典挙行 |
校章は全体から見れば日月相照らす相をかたどったものである。
金色の二弧は太陽を、その全弧を二分した形で表したもので、理想を象徴し、銀色の部分は新月の優雅さを表す。
また金銀の両弧が形成する緑線は上下相対する二つのM字をなし、当都城を象徴する。